3-31

診断書をもらってきた。

隣の奴がずっと貧乏ゆすりをしている映像がくり返し残像のようにつきまとって

再生されたり、不快な感覚に襲われたりする。

頭痛とか抑うつだとか言う言葉では言い表せない具合の悪さがある。

それで早退したり休んだりした日があったが、それが好きな人の最後の出勤日

だったようで、話をする機会を逃したまま終わった。

 

手取り10万を超えたのはたぶん一回だけだった。

自分では選択できない環境、報われるとは限らない努力や苦労、

この世の中はあまりにもバランスが悪い、と思ったけど、じつは

そんなふうに思っている人間の方が少数派なんだと思った、

だから変わらないのだ。

 

調子が悪くなると、映画を見たり本を読んだりして、時間が経つと回復する、

そしてまた調子が悪くなることをいつまでもくり返す。

なにか幸運な出来事も起こらないまま、時間が過ぎて、人として衰えていく、

ぐるぐる回っているだけだ。

経済的成功者になる可能性もほとんどゼロだから、あとは自分の欲望とか

目標をしっかりと見きわめて、それに対して行動とか普段の生活をしっかりすること

しかないんじゃないかと思った。