5-6
・同じマンションに住む、ベビーカーに子どもを乗せた若い夫婦と
乗り合わせる。自分のことと比較すると残酷な対比だなと思う。
・4月からカウンセリングに行くようになった。退職して1年以上経っても、
就職活動もしていないし就労支援のようなところも行っていない。
信頼できる人がいなくなって、家族以外の人と話す機会の少ない生活は
とても閉塞感や手詰まり感が強い。30代半ばという年齢で何をやっているのだろう。
・多様性とか正しさとか言ってる世の中だけど、属性によってものを見て考えて、
実際に社会のなかで物事が動くときも属性によって動いていく。
発達障害支援、障害者手帳を取得しているか否か、ひきこもりや不登校という
カテゴリ、年齢区分、等々。その一方で共同体とか中間集団と言われるものは
一昔前よりも衰退していると言われる。とても貧しく、つまらない社会に
生きている。属性からこぼれ落ちる、はみ出すものはほとんど無視されている。
・音楽はほとんどジャズを聴く生活だったけど、最近はエレクトロとかアンビエント
と言われるものを聴き始めた。まだ初心者でどれほど続くかわからないけど、
新しいものを開拓しようと思えるのはたぶんいいことなのだと思う。
・長田弘の詩を読んで、少しグッと来て泣きそうになる。亡くなってから7年経った
人で、今になって関心を持つようになった。物事の理解や気づきは遅れてやってくる
ことが多い。だから、出版された本が短い期間で品切れになってしまう今の出版界は
やっぱり良くないと思う。本の値段も高くなる一方だし、何とかならないものか。
・自分なりにもがいたり試行錯誤したりしていくと、何らかのものは得られると、
この年まで生きて思う。だけどそれは亀の歩みのこともあるので、他者と比較すると
落ち込むことが多いので比較しないようにする。