12-27

2020年も終わり。

今年は何と言っても会社を辞めたことがいちばん大きな出来事だった。

脱ヒキして5年だけど、この3年くらいは、人との関わりで嫌な思いをすることが

たくさんあった。それに対していいことはあまりなく、もう少しで

恋愛が成就するかもしれないということもあったが、成就せずに終わった。

いつの間にか34歳になり、若いころから名前を知っている人の訃報に接することが

珍しくない年齢になった。

無職になって、働く前の生活とそんなに変わっていない。映画を見たり本を

読むことで時間が過ぎる。ただ以前と違うのは、疲れがいまだに残っていて、

横になって休む時間が毎日ある程度あり、そのぶん一日あたりで趣味のことに

つかう時間が少なくなり、思うように捗らないと感じることもよくある。

 

正直、この年齢でいまだに不全感や無力感を感じる人生を生きているとは、

予想できないことだった。病気の治療がある程度上手くいき脱ヒキしたときは、

世の中はそれなりにまともなものだろうと勝手に思っていた。

でもそれは違った。この社会や人間はよいものではなかった。

社会や他者との関わりで大きなダメージを受け、それでも金を得るためには

働かなくてはいけない。何か特別な才能、能力があればクリエイターのような

生き方もできるかもしれないが、多くの人はそうではない。

この社会はよいものではないと経験として知っているのに、それでもまた

社会参加をしなくてはいけない。生きる屍として生きるしかないのか。

 

もうあまり、来年はまた頑張ろうと思えるような気分ではない。いろんなことを

知ってしまった。ツイッターをはじめてそんなに立たない頃に少しやり取りした人が、

その人はがんで闘病していたのだが、九月に更新して以降ブログもツイッター

止まっており、もう亡くなってしまったのかもしれない。その人以外にも、

そういう人がいた。

様々な死や不幸があり、そういうことがないかのように社会は回り、

ポリコレ的言説が声高に主張される。わかりやすい弱者はメディアや学問で

扱われるが、そうでない弱者は透明な存在として処理される。

自分の経験も含めて、社会にはあまり期待していない。

そういう状況の中でどう生きてったらいいか、そんなに簡単に答えが出るわけはない。