9-3

就職して2年以上経った。

会社の偉い人に嫌なことを嫌な言い方で言われるということがあった。

障害者雇用とか福祉業界とかでもそういう人が普通にいるということは

もちろん経験している、知っているのだけど。面と向かって言われると

ダメージを受ける。翌日は、5時くらいに目が覚めた。対人関係で大きな

ストレスを受けるとなぜかこうなることが多い。中途覚醒はふだんはほとんど

ないのに。そういえば脳科学や睡眠の本で、嫌なことがあった日は、

記憶に定着させないために眠りにくくなる、ということが

書いてあったような気がする。

そしてこのダメージは、時間が経つと薄らいでいく。だいたい1週間から2週間くらい

だろうか。30数年生きるとそういうことも自然と予測がつくようになる。

 

この現実は予想していたより厳しかったしいいものではないなという結論に至った。

年をとっても愚かな人間はたくさんいる。何でこんな人が既婚だったり子どもがいたり

するのだろうと思うような人たちが。医療や福祉業界で働いてる人も嫌な人は

めずらしくない。自分の仕事や経験から何を学び、何を考えているのだろうかと

思わされる人たちが。

 

恋愛的なことについて。会社に気になる人がいたけど、1年以上経ってもほとんど

進展なし。そのうちに、性格は難しそうな、複雑そうな人なのかなと思って、

もう今はほとんど冷めてしまった。

有名な二村ヒトシ監督の恋愛論、自分の心の穴、自分が何を望んでいるのか、

どういう人が好みのタイプなのか、そういう欲望についてしっかり考えようという

ことを言っている。それでその結果、私は、その難しそうな人みたいな、

こっち側から働きかけるのを待っていたり、察してくれという雰囲気がある人は、

たぶん私は付き合っても幸せになれないのではないかと思った。私も強い人間

ではないのでこっちばかりリードするみたいになるのは嫌だなあと思って、

冷めていった。1年以上経ってこんなふうに考えるとは思わなかったけど。

 

恋愛もうまくいかないし、仕事関係でも嫌なことを言われるし、もういいかげん

辞めてもいいかなと思う。会社の人には評価されなかったけど、自分の中では

それなりに頑張って来たと思っている。でもこの現実には、逆立ちしたって

どうにもならないこともいろいろあるのだ。体調をよくするために、

鍼治療をはじめ、いろいろやってきたけど、残念ながら結果に反映されなかった。

そして会社の偉い人に嫌なことと言われれば、もう心は折れる。

脱ヒキしてからの4年くらいがこのような形で終わっていくのは不本意だし、

つらいことだなと思う。でも現実に救いがないというのはそういうことなので。

自分の好きなもののことを思い浮かべたり集めたりする。人間は平気で

裏切るが文化は裏切らないと感じる。